概要
魔王を倒したんだから、めでたしめでたし……だよね?
魔王を倒した。世界を救った。なのに——勇者ロキトの胸に去来したのは達成感ではなく、旅のあいだ抱き続けた疑念についての確信だった。
この旅は、何者かによって用意されたものだったのではないか。
綺麗に噛み合いすぎた敵の強さ。ちょうど手が届く値段で売られていた武器。村のピンチに合わせたように、ちょうどよく現れた自分。偶然で片付けるには、違和感が多すぎた。
魔王の躯に向かって独白を続けるロキトを、何者かが静かに観察していた。
この旅は、何者かによって用意されたものだったのではないか。
綺麗に噛み合いすぎた敵の強さ。ちょうど手が届く値段で売られていた武器。村のピンチに合わせたように、ちょうどよく現れた自分。偶然で片付けるには、違和感が多すぎた。
魔王の躯に向かって独白を続けるロキトを、何者かが静かに観察していた。
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