「その恋、軽く見えた?――気づけば“本気の優しさ”に泣き笑いしてた。」
- ★★★ Excellent!!!
最初は、刹那の逢瀬の“切なさ”を描く物語だと思って読み始めました。
でも実際は、会話のテンポが最高で、笑わせに来るところはきっちり笑わせてくる――なのに、気づくと胸の奥がじんわり温かくなってるタイプのラブコメでした。
ケンさんの真面目さが、絶妙にズレてて可笑しい。
それに反応して、安曇さんが堪えきれず吹き出す流れが何度も気持ちよくて、「この二人の空気、ずっと見てたい」と思わされます。
(名前のくだり、破壊力強すぎてズルいです)
そして、この作品が好きなのは“笑い”の裏で、安曇さんの事情を軽く扱わないところ。
だからこそ、ケンさんの「急がない」「踏み込まない」「ちゃんと待つ」が、ただの綺麗事じゃなくて、ちゃんと救いとして届く。
再会の場面は、派手じゃないのに沁みました。
読み終えたあとに残るのは、切なさよりも「良かったなぁ」という安心感。
恋が泡みたいに消えるんじゃなく、ちゃんと逆流して“日常”になっていく。タイトル回収も含めて、読後が気持ちいい一作です。