概要
だが、好きだと言う気持ちは止められない。
泡姫に恋をした主人公の恋の行方は───
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「その恋、軽く見えた?――気づけば“本気の優しさ”に泣き笑いしてた。」
最初は、刹那の逢瀬の“切なさ”を描く物語だと思って読み始めました。
でも実際は、会話のテンポが最高で、笑わせに来るところはきっちり笑わせてくる――なのに、気づくと胸の奥がじんわり温かくなってるタイプのラブコメでした。
ケンさんの真面目さが、絶妙にズレてて可笑しい。
それに反応して、安曇さんが堪えきれず吹き出す流れが何度も気持ちよくて、「この二人の空気、ずっと見てたい」と思わされます。
(名前のくだり、破壊力強すぎてズルいです)
そして、この作品が好きなのは“笑い”の裏で、安曇さんの事情を軽く扱わないところ。
だからこそ、ケンさんの「急がない」「踏み込まない」「ちゃんと待つ」が、ただの綺麗…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ヒロインと「俺」の魅力
最初に「こったタイトルだな」と思った。
会瀬は「逢瀬」で、泡沫(の逆)は「泡姫」と「永遠」のダブルミーニングでこれはこっている。
若いサラリーマンとソープ嬢の恋愛で、反射的に「悲恋かな」と思った。
しかしそれは自分の固定観念で、本作は爽やかな恋愛ものだった。
語り手の「俺」も、ヒロインの安曇も変に屈折したところがないのがよかった。
自意識に傷がないふつうの若者同士の恋愛でサクサク読める。
なんでこんなにサクサク読めるんだろう? と考えたら文体がハードボイルドでよけいな心理描写がないからスラスラ読めるんだと気がついた。
片岡義男の恋愛ものを読むとあまりにも文体がハードボイルド過ぎて虚無的な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!良いんです。これで良いんです。
主人公たちはうだつの上らないサラリーマンに、ソープ嬢。
この時点で、漫画・ネットに毒された私の脳はバッドエンドかな?と警戒し始めた。
せめてヒロインは色々な事情の元、主人公の元を去るけだろうけど、暖かな思い出だけは、せめて主人公の元に残しておいてくれるよ……とそこまで考えた。良いヤツなんだ、それくらいしてもソンはあたらないだろう?
……なんて何様目線で考えていました。
まぁ、素晴らしいハッピーエンドでしたねぇ。あらゆるケチのつけようも無い、完璧なハッピーエンドでした。
人によってはこれを陳腐と言うかもしれません。
でもそれで良いんです。何もない、平穏な幸せ、それは現実ではあり得…続きを読む