無感情な少女・リリィが、盗賊を「あっさり」殺して帰ってくる冒頭から衝撃の連続。しかも本人はそれを「草を摘むように」こなす。でも、そんな彼女が初めて流す涙。強すぎて感情が欠けている? それとも、生き延びるために心を閉じてきた?勇者一行と少しずつ関わる中で、リリィの中に芽生えていく怒りや悲しみが丁寧に描かれていきます。やがて彼らは大きな目的を果たしますが、それでも物語は残酷に続いてゆき――りりィたちの旅はどこへ向かうのか、続きが気になる一作です。
かつて殺人に呵責を覚えなかった少女リリィが、「正しさ」を模倣しながら勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に出る物語。無感情に魔物を斬る彼女が、やがて何を得るのか──設定が面白く、残酷描写を含む先の読めないストーリーに惹き込まれます。今後が楽しみです。
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