概要
紀元前中国、そのような迷信が信じられ、真に受けて本当に殺してしまう親もあったという。
田文は幼き日、『父親に殺される』という悪夢を見て以降、何らかの〝転機〟を迎えるたび、そんな夢を見た。
そして、9回目にその夢を見たのは――
※KAC2025:第4回お題、書き出し指定「あの夢を見たのは、これで9回目だった。」より。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!運命に抗い、試練を乗り越えた英雄!迷信と夢が導く歴史ドラマ🏯💡
『生まれたその日に父親に殺されかけた子、後に中華春秋戦国時代の大人物となる』は、初美陽一先生が描く春秋戦国時代×運命の試練×歴史の英傑をテーマにした短編小説で、迷信と運命に翻弄されながらも偉大な人物へと成長する田文の生涯を描いた作品です!⚔️✨
紀元前中国では、「五月五日に生まれた子は、後に親を殺す者となる」という迷信が信じられていました。主人公の田文(でんぶん)は、その迷信のせいで生まれた瞬間に父親に殺されかけるという運命を背負います💀🔥。
しかし、彼は生き延び、人生の転機を迎えるたびに「父親に殺される夢」を見続ける――💭💫 その夢は、彼の人生における試練の象徴であり、彼が偉大な人物へ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!見事な短編中華時代小説!
KAC2025の第4のお題、「あの夢を見たのは、これで9回目だった。」という書き出しを指定されての本作。
中国戦国時代の戦国四君に数えられる、「孟嘗君(もうしょうくん)」という人物にスポットを当てております。
時代小説は、ただの伝記とは違い、エンタメ要素を加えるために脚色されるのが常であり、そこが大きな魅力となっているジャンルだと思います。
本作もその例に漏れず、渋い文体と史実をもとにしつつも、指定されたお題に合わせた要素が加えられております。
それが「孟嘗君」こと「田文」が見た9回の夢です。
本当にこういう逸話もあったのかと思えてしまうほどに、見事にお題を昇華されている力作…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夢を軸に紐解かれて行く、一人の『英傑』の立身と最期
短い中に、とんでもない力強さと大河なオーラを秘めた作品でした。
田文(でんぶん)は生まれながらに「迷信」を信じる父親によって命を奪われるような危険にさらされていた。
どうにか父親から殺されることは回避できたものの、その後も「ある夢」を見る度になんらかの命の危険にさらされる。
それらを乗り越え、どんどん立身出世をし、ついには「戦国四君」の一角をなすようにまでなる。
読み進めていくとわかるのは、この『田文』が中国の歴史にその名を深く刻む人物であるということ。
最近では漫画「キングダム」で大国である秦を苦しめる「合従軍」が作られる話が出てきました。秦以外の国々が手を結び、一斉に…続きを読む