そのポンコツなフェアリーさん。果たしてパートナーとして役に立つのか……

 キャラクターたちの掛け合いがとにかくもう楽しいです。

 魔法が当たり前に存在する世界。そこで魔力を持たずに生活する主人公のオリガ。そのオリガが「フェアリー」という、契約することで自動的に「文書化」を行ってくる存在に触れる。

 フェアリーには意志があり、オリガのために仕事をしてくれる一方で、思わぬ「毒舌」を吐くことも。

 最初にオリガのことを認識するために個人情報、身体情報を登録することになるのですが、なぜか「スリーサイズ」まで。
 そして一つの数字を聞いた時、フェアリーは「思わぬ一言」を……。

 これはもう、「そういう存在」なのだな、とここで丸わかりに。
 
 それからもティエラの引き起こす思わぬポンコツっぷりと、それに戸惑うオリガの反応がとても楽しかったです。
 コミカルな雰囲気で展開する、魔法世界の物語。オリガたちのキャラが楽しいので、読むほどに引き込まれて行きます。