7 母の証言
あのね、あなたには本当のこと教えてあげる。あの人の言っていることは大体正しいわ。でも、違うところも多いの。
私があの人と不倫をしたというのは大きく間違いよ。正しくは「無理矢理孕まされて、男の子がお腹にいるとわかったら無理矢理嫁がされた」というところよ。娘はいらないから置いていけって。ひどい話よね。
そして私が暗い顔をしているからあなたを引き取ったというのも本当の話。あなたをひどい話に巻き込んでしまって、悪かったと思っているわ。本当のところ、私はあなたはもちろん無理矢理生んだ子供なんて好きじゃなかったの。私が愛していたのはあの子ただ一人。あの子の形見と思って持ってきたおひな様のせいでこんなことになったなら、あの子を殺したのは私のせいなのね。
あと、あなたには一生理解できないでしょうから教えておくわね。何故あの子が血のつながりをわかっていて結婚したのか、というところね。答えは簡単よ。
そうすれば誰にも文句を言われずに、もう一度「お母さん」って呼べるからね。
〈了〉
おひなさまを埋めてはいけません 秋犬 @Anoni
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます