主人公・美沙子が訪れる岬の小屋。そこに流れる時間はどこか非現実的で、読み進めるほどに現実か幻想かが曖昧になっていく感覚に引き込まれます。特に印象的だったのは、美沙子の心の奥にある葛藤が少しずつ浮き彫りになっていく描写です。その静謐な空気感が、作品全体を包み込み、読み手をじわじわと物語の核心へと誘います。この小説の魅力は、派手な展開ではなく、細やかな情景描写と心情の変化を丁寧にすくい上げる筆致にあります。続きが気になる作品です!
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