人生を諦めた男が誘拐したのは、妙にマイペースな少女。焼肉に遊園地、笑いに満ちた一日の先に待つのは、胸を締めつける別れでした。失ったものは戻らなくても、人はもう一度前を向ける。二人の出会いが心に残る、切なくも温かい物語です。✨
こういう作品に出会えるからカクヨムは侮れない。誘拐犯と誘拐された娘とのやりとりが、実の娘との記憶と交差する。私はこういう人間ドラマが大好きだ!読んで良かったと思える作品でした。
前半の理不尽さと後半のやるせなさが読み手の感情を揺さぶる作品です。主人公の乱暴なもの言いとは裏腹に、その真っ直ぐな性分と面倒見の良さが物語を温かいものに仕上げています。終盤の駆け上がりや心情の重ね方もすごく素敵だと感じました。読後の喪失感は勿論のこと、二人のやり取りから心の影が覗く描写が特に印象深く残りました。人情や儚さを描く作品が好きな方にぜひ読んで欲しい作品です。
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