震える手に秘めた生への渇望、哀しみを背負いし旅路

美しくも冷徹な黒衣の女・雪と、鬼の青年・夜霧が織りなす和風ダークファンタジー。
繊細な五感描写が戦闘の緊迫感や陰鬱な空気を鮮やかに蘇らせ、冷静ながらも切実な生への渇望を秘めた雪の多面性が読者の心を掴む。古風で雅な言い回しと生々しい現代的な会話が融合し、世界観に深みを与えている。
重厚かつ映像的文体で描かれる剣戟と呪いのドラマは、ファンタジー好きに強くおすすめしたい。続きを読みたくなること必至の作品である。

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