自信を持ってお勧め出来る作品

ホラー＆ミステリー作品として非常に完成度が高いと思います。
緻密に考え込まれた事を感じさせる背景や設定に、導入から展開までがとてもスムーズで静かな恐怖を煽る文章表現が秀逸です。
本能的に人が水に対して感じる“仄暗い恐怖”をゆっくりと滲むように表現されていて、それはまさしく「這う水」のようでした。

日常パートの普通の文章だけでもどこか不気味に思える所が、この作品の潜在能力の高さを物語っていると感じました。

今後の展開がまだ読めませんが、個人的に書籍化決定と言われても十分に納得出来る作品だと思います。