文明が崩壊し、モンスターが溢れる世界で俺は復讐を誓う

冒頭、月面の場面での不穏な雰囲気にいきなりフックを掛けられる。よくないことが地球に起きるって思うと物語から目が離せない。

そうなると気になるのは主人公だ。この物語の主人公は一見クールだ。しかし、本当は熱い気持ちを持っている。そのギャップ。弱き者を助けるのは強い者の責務。罪を背負う覚悟。救えた命もあったはずだと自問自答。ダンジョンに復讐するという雲をも掴むような、簡単ではない目的。長編の主人公にふさわしいだけの熱量が彼にはある。

主人公の相棒もキャラが立っている。二人は対照的な性格なのだが、認め合っているのが気持ちいい。二人のやり取りに目が離せない。バディーものとしても楽しめる。

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