夏の夜の夢のような幻想的な短編

 作家にとって、作品とはこういうものでなければならない、と思いました。
 江戸川乱歩はこういいました。
「まことこそ うつつ 夜の夢こそ まこと」
 平安時代の詠み人しらずの歌にも
「なにしおう、いずくんで、踊りそうらえ、歌いそうらえ、所詮この世は夢候よ」
 とあります。
 そんな感じで、非常に幻想的な、とても美しい短編だと感じました。

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