精神の短刀

 よくある言葉で、小説は時代を大きく包括するが、詩は刃物で時代を裂く、というものがあります。
 この短編は、いわゆる短刀だと思いました。
 言葉というものは、ただのツールです。
 その不完全な言葉で、絶対的な リアル を表現すること、これはひとつ、小説に与えられた使命だと考えます。
 それに成功したこの作品はすごいですね。

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