概要
さあ、君に水をあげようね。元気になる水を。
瀕死の蟷螂に水をやる中西。
蟷螂は身を起こし、草むらへと消えてゆく。
中西は言った。
「元気になるのはほんの一瞬さ。明日にはその辺に転がってるよ。でも、それが面白い」
俺は、そんなお前が心底怖かったんだ――
蟷螂は身を起こし、草むらへと消えてゆく。
中西は言った。
「元気になるのはほんの一瞬さ。明日にはその辺に転がってるよ。でも、それが面白い」
俺は、そんなお前が心底怖かったんだ――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ちょっと類をみない傑作。必ず読むべきです。
一読した瞬間、そのすごさに圧倒されました。ああ、こういう物語を書かれてしまった。今夜は筆者であるみかみ様を、心より賞賛する夜と決めました。
非常に完成度の高い純文学だと思います。
純文学とは何か? という問いも生まれそうですが、端的に言えば「意味がわからないものです」。語弊はあると思いますが、実際そういうものだと思います。例えば、道端を歩いていて、ムチで洗濯物を叩いて泣いてる老婆の語る世界観を知ってしまう、そんな得体の知れないものが純文学です。
それは人の持つ根源的な感情が「人と言う化け物」の中を通り抜けた時に、どのように変質してしまうのか、その尋常ならざる美しさを競い合うのが純文学な…続きを読む