このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(250文字)
なんて素敵な物語。ディストピアに取り残された人々の日常が、寂しいながらもあったかくてほほえましい♡主人公のボクが小さな冒険で出会った人々との交流がまた味があって良かったです。トロッコ兄弟に惚れました。珠玉の作品でした!
作者様の世界観がとても好きです。(ぜひ、他作品も読んでいただきたい!)さて、本作ですが滅んだ世界を舞台です。荒廃した、一見物騒な世界に登場するキャラクターたちがみないい味をだしていて、やさしさに溢れている。けれども、作者様はただやさしいだけを描いておらず彼らが経験してきたであろう影の部分もこっそり描写するのを忘れない。だからこの作品は奥行きがあって、心に残ります。
児童文学的な不思議な雰囲気をまとう、ロードムービー的ジュブナイル。 人間社会の滅亡のあと、わずかに残った文明の残滓の中で、細々と人類が生きている世界観なのですが、そこに悲壮感はなく、どこか異世界的な感覚です。 ポラロイドカメラで写真を撮る、というのがとても良いアクセントになっていて、優しいひとたちが記録に残っていく感じが、寂れるしかない世界の中で、人との出会いや交流で培ったものは失われないようなやさしさを感じ、とても読後感がよかったです。 やさしい物語に触れたい気持ちのとき、おすすめの作品です。
哀愁漂う崩壊した世界。その中で出会う人々を、大切なシーンとして切り抜いて行く。登場人物の優しさと思いやりが「人間って悪くない」って思えるそんな素敵な物語です。どんな時も希望を持って生きていける、支え合って生きて行く。忙しい毎日の中で、何処かに忘れて来た優しさが、ここにあります。さすがです!
まだ残されているわずかなインフラ設備を求めて、人々が住む場所を転々とする世界。荒廃した未来の見えない世界なのに、そこにあるのは殺伐とした社会ではない。あるのは絶望ではなくやさしさ。文明が滅ぶ前のことを何も知らないポラは、カメラのフィルムを求めてまだ見ぬ街へ旅に出る。大冒険ではないけれど、ポラにとっては大事な旅。その先でポラは何を手に入れるのか。純朴な主人公の静かな語り口が、筆者独特の世界観に引き込んでくれる。きっとポラも仲間たちも、幸せな生涯を送るだろう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(69文字)
母の遺したポラロイドカメラのフィルムは残り3枚。替わりを求めて主人公ポラはアキハバラへと旅に出る。相棒のフジ──こちらもまた母が遺したものだ──と共に。替わりのフィルムが手に入る確証がないのに、まるで惜しげないようにシャッターを切るポラの心持ちがたまらなく好きだ。物語の終わりに広がる世界がフィルムを通して見えた気がしました。
こういうのお話大好きです。この子たち(大人もいるけど)の行く末に幸あれ…!
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