いけないこと。それがこの上なく、甘露い
- ★★★ Excellent!!!
後宮という華やかなりしも閉ざされた檻の中で、やがて朽ちると心に決めていた貴妃は、突然嵐のように現れた若く壮健な皇子に迫られてしまいます。貴妃三十五歳、皇子二十五歳。十歳年下。果たして彼はどこまで本気なのか? あるいはただ単にからかっているだけなのか?
だが、彼女はそもそもが彼の父である帝の女であった。そして、ここは後宮。彼を受け入れることは、重罪に値する。
しかし、すでに帝の愛は冷め、彼が通うのは若く愛らしい妃たちのもと。あとは枯れて朽ちてゆくだけの彼女に、彼の接近はあまりに熱かった。
ちょっとヒリヒリする恋愛譚です。これは果たして悲しい結末につながる悲恋なのか? 破滅への愛欲なのか? だが、禁断の果実はあまりに甘く……。
主人公に迫る皇子が、これまた格好いい。
その皇子視点で読むと、少年期に憧れた綺麗なお姉さんを、成長して自分の胸に抱く、しかも父から奪い取って……とか男子が興奮する設定になっていて、なんともエロい。
だが、それは許されるのか? それこそ処刑エンドへまっしぐらなのでは? このまま突き進んで良いのか? ハラハラします。
恋してはいけない相手。だからこそ、燃え上がる不倫の恋。さあ今こそあなたもこの禁断の果実を食すとき!