特別審査員賞受賞者による渾身の中華後宮物語。

 十五歳にして帝の寵愛を得た主人公の淑華。
 いつしか帝の足も遠ざかり、三十五歳となったいまでは後宮の片隅で静かな日々を送るだけの日々を過ごしていた。

 そんな彼女の前に現れた美貌の皇子、威龍。
 彼は、かつて後宮で起きた陰謀によって北方の流刑地へと送られていた「いわくつきの皇子」だった。

 十八年前、皇太子毒殺に関与し、謀反を企てたとして処刑された貴妃の子である。

 威龍は淑華に謀反の真実を突き止めて欲しいと依頼した。
 母の無実を証明したいという。

 威龍の依頼を受け陰謀の真実を調べる淑華。

 事件の記録を調べるうちに距離を縮めていく淑華と威龍。
 やがて、ふたりは道ならぬ恋に落ちていく。

 前回のカクヨムコン9にて、特別審査員賞を受賞した作者さまが贈る中華後宮を舞台にした恋愛物語。

 淑華と威龍の恋の結末を見届けてください。

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