コミカルで劇的な、エンターテイメントミステリー

シャーロックホームズを思わせる、近世ロンドンを舞台にしたミステリー。

とはいえ、暗い雰囲気は全くなし。

癖の強いキャラクターたちが互いに存在感をアピールして、なんとも狂想曲のようなコミカルさ。
大舞台を縦横無尽に駆けずり回り、全身でセリフを、表現を歌い上げてる。

そんな光景さえ浮かびます。

6月12日時点では、ミステリーの種明かしがひと段落し、さてどう締めるのか。
このキャラクターたちの顛末がどうなるかが楽しみです。



余談ですが、自分の作品のキャラクターたちはどうも自省的なので、こういう真っ正直に自分というものを全身で表現しているキャラクターたちを見ると、自分もこんな風に描けないものかと羨ましくなってしまいます。
強い個性を描きたい方々にも、参考になるかもしれません。

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