祖父の末期の願いを叶え、思い出と込められた濃厚な想いの全てを継承する話
- ★★★ Excellent!!!
男が苦手で両親が亡くなってからは疎遠になっていた祖父の臨終に立ち会います。
最期に必ず煙草を、という願いをたまたま思い出した彼は祖父の願いを叶え、そして知ります。
祖父が熱心で眼差しで彼が思っていた以上に家族の様々な場面を見つめていたこと、
そして、祖父がどんな生い立ちで生きてきたのか、どんな想いで生きてきたのか、なぜ一緒に住もうとはせず愛着もなさそうな場所に居続けたのか、その全てを。
「お前に、全てを遣る」と口癖で言っていた通りに、深くて暗い想いまで、全てを。