ミステリの女王に真正面から挑んだ、クローズドサークルミステリ!!
- ★★★ Excellent!!!
物語は、台風に覆われたクローズドサークルの内部で事件がリアルタイムに進行していく「神々島パート」と、事件後に海上保安庁が真相を追う「海保パート」が並行して描かれていきます。
さらに「海保パート」では、爆弾を用いる強盗「ミスターX」が過去に起こした事件の謎が入れ子構造になっており、とにかく盛り沢山の内容となっています。
「七人が島に行き、七人分の生首が発見された」というシンプルでありながら絶対的に堅牢な不可能状況を成立させるトリックは、意外性、論理性、独自性の全てを満たす素晴らしいものです。
加えて、真相の大半が明らかになってもなお、読者を最後まで楽しませようとする遊び心が垣間見える構成も素敵でした。