叶わなかった思い。聖母と聖人。血のm『a』rry Xmas

季節はクリスマス。
一人の少女が、血まみれの少年を胸にだき、助けを求めています……。
この二人に何があったのか……



そうこの二人は、お互いに特別な、そして、複雑な関係にございました。

マリアと、マサト。

二人は幼馴染で仲良くなり、名前の『マ』が被るということで、
お互いを『リア』『サト』と呼ぶ関係性に。


そして、リアがサトに恋心を抱くようになるのには、時間がかかりませんでした……。


神様が意地悪でなければ、この二人はそのまま成長し、深い関係になれたのやもしれませんな。しかし……
とある事情が二人を近づけ、同時に引き裂くことになったのです。

とある事情で、この二人は姉弟となってしまいます。

姉は、兄弟に愛情は注げても、恋人にやってやるわけには参りません……。

だから距離を置くことにしました。

しかし……最後と決めていた別れの日に……『間違い』は起きてしまい……



これがクリスマスの話であると考えると、非常に切ない物語にございます。
この二人は、どうしればよかったのか……？

恋慕とは、ままならぬものにございますゆえ……。

読後に「ああ……」と深いため息が出ること間違いなしです。


是非、ご一読を。