概要
愛と罪の狭間で、祈りの花は咲く
何もかもがあいまいで
ぼんやりとした夢の世界から
ようやくあなたを見つけることができた
あなたは考えもしなかったでしょうけれど
私はあなたをずっと探していたの
雨の日も
風の日も
雪の日も
ずっと、ずっと
あなたが忘れてしまった大切なこと
思い出して。あなたがおかした罪を
思い出して。あなたのうそを
思い出して。あなた自身を
私はアングレカム孤児院で
あなたを待っている
必ず会いに来て
私はいつもそこにいるから
私の大すきで大きらいなジェニファーへ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!体温が伝わってきそうなほどの『人』の描き込み。重さも、孤独も、愛情も。
【始めに】
僕個人は、BLやGLを毛嫌いしてはいません。むしろ自分の創作ジャンルと大きく異なるがゆえに、大変勉強させていただいております。しかしあまりに勉強不足につき、このレビューが著者様・読者様のお役に立つかどうかは未知数です。ご容赦ください。
【改めまして本文】
著者様の「あとがき」を拝読し、なるほど、これがGL、百合なのか! と認識した次第でして、本作の魅力を「僕は」味わいきれていないのかもしれません。
しかし、そんな「僕でも」、本作に描かれる少女たちの関係の上にある「精神的な重さ」は感じ取れていたと思います。
互いを思いやりながらも、何らかの外圧によってすれ違ったり、ぶつかり合った…続きを読む