幼かったある日、野良の仔犬を巡って兄と対立したが…。それが結果として今も全てを雁字搦めにしている。 兄の想いを知ったところで、もう既に後戻り出来ない程の 何事もない平穏な 日常が。 いつの間にか異常な状況を 凌駕する。淡々と語られて行く凶事。背景にある家庭の事情。幼さ故の言葉足らずと想いの齟齬が とある不穏な 奇跡 を齎す。昏い平穏の中、空虚な安堵に揺れる心。その筆致の妙味に思わず引き込まれる事請け合い。哀しみと憎しみと愛しみ。希望と絶望の曖昧なあわいを見事に描く。兄とポチと幸せな日…続きを読む
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