概要
人魚に纏わる現代奇譚
人魚に関する奇妙なお話を十個集めました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい人魚譚の底で、人の執着が疼く。
『人魚十景』は、人魚という古くて華やかな題材を使いながら、ただの幻想や怪談では終わらへん作品です。
海の向こうの伝説みたいに見えるのに、読んでいるうちにその気配が食卓や水槽や病室みたいな、わたしたちの暮らしのすぐそばまで降りてくる。せやからこそ、この物語は綺麗やのに落ち着かへんし、優しさがあるのに、どこか息苦しいんよね。
一話ごとに切り口は違うのに、どのお話にも共通して流れてるんは、「どうして人は、愛したものをそのままにはしておけへんのやろう」という、静かで苦い問いやと思います。
近づきたい、触れたい、手元に置きたい、忘れられたくない。そういう気持ちはほんまに人間らしくて、でも一歩まちがえ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人魚の魅力に溺れてみませんか?
ここでは人魚に関する短編集が掲載されていますが、どの物語も短い字数ながら読みごたえがあり、非常に魅力的でした!
人魚を食べると不老不死になれるという逸話、人魚のうろこ、人を海へ引きずり込むほど恐ろしくも美しい歌声……。
おとぎ話のようなかわいらしい面から妖怪のような恐ろしい面まで人魚の様々な特徴からアプローチされている作品集ですが、作品を読めば読むほど人魚がこんなにもポテンシャルのある存在なんだと実感してしまいました。
ジャンルはホラーですが個人的には怖さよりも神秘的で美しい要素が強いという印象で、ホラーが苦手な方でも楽しめると思います。
もっと多くの方に読んでほしい素晴らしい作品です。…続きを読む