概要
Rー15童話です。自己破壊衝動に満ちた不名誉作品かと …
崇期さま主催【笑いのヒトキワ荘・第八回大会】とぅるーInゼリー杯参加用書き下ろし作品第2弾です。 一部、実際に体験したエピソードを含むフィクションです。本当はR-12にするつもりだったのに、なぜかRー15になってしまったとか。ふららちゃん、皆様、ごめんなさい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!物騒なのに、なぜか優しい。記憶と笑いの童話。
最初に言うとくと、この童話、かなり物騒や。せやのに、不思議なくらい冷たさが残らへんのよ。
主人公のふららちゃんは中学一年生。きちんと挨拶ができて、人が困ってたら放っとかれへん、まっすぐな女の子や。ところが彼女が出会う人らときたら、どうにも穏やかやない。それでも、ふららちゃんは大げさに慌てたり、立派な人生論を語ったりせえへん。相手の言葉をいったん受け止めて、自分なりの素朴な理屈で向き合っていくんよ。
その真面目さと目の前で起きてることの噛み合わなさが、なんとも妙で可笑しい。童話らしいやさしい語り口やのに、中身はなかなか大胆で、その落差に笑わされるんや。
けど、読み進めるほど、この作品には…続きを読む - ★★★ Excellent!!!忘れ去られつつある時代への憧憬
おじいちゃんのところへ出かけたふららちゃんが、道すがらに出会ったいろんな人たちの、その自死を思い止まらせる物語。
シュールでナンセンスな雰囲気が楽しい、童話風のお話です。
題材から考えるに正真の童話ではないと思うのですけれど(なにぶん結構しっかりした自殺なので)、でも雰囲気そのものはきっちり童話してるのがすごい。
物語のふわっとした空気感や、彼らの交わす対話の感じが好きです。
個人的にとても魅力を感じたのは、作中作にあたる第二話目『きれいな電車』。
一章丸々「おじいちゃんの書いたお話(エッセイもしくは作文)」という体の文章なのですけれど、その生々しさというか手触りが本当に凄ま…続きを読む