魔法は紡ぐもの――透きとおる宝石色の糸と共に。

物語は静かに、しかし確かに歩を進めていきます。
悲しみは悲しみとして描かれ、それでも前に進む姿が印象的です。
孤独の中に置かれた主人公が、少しずつ仲間を得ていく過程は、しっとりとした筆致で丁寧に積み上げられています。

また、ありふれた属性攻撃に頼らない独自の魔法体系が物語の象徴となっており、その力が暴発から制御、工夫へと移り変わっていく展開も大きな見どころです。

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