概要
おはようございますこんばんわ 私は人工衛星です
オンライン上で家電専門の御用聞きサービスを開始してから早5年。珍しい機器からも依頼が来ることもあったが、人工衛星からメールがきたのはこれが初めてだった。
軍事衛星でも通信衛星でもなく、流れ星にするためだけに打ち上げられた衛星らしい。
しかも、今週の金曜にそれが実行されるということだ。
「それで、私にどういう御用でしょうか?」
『簡単なことで申し訳ないのですが、私を会話していただきたく、このようなメールを差し上げました』
これは一週間だけ行われた、人工衛星との、奇妙なメールのやりとりだ。
軍事衛星でも通信衛星でもなく、流れ星にするためだけに打ち上げられた衛星らしい。
しかも、今週の金曜にそれが実行されるということだ。
「それで、私にどういう御用でしょうか?」
『簡単なことで申し訳ないのですが、私を会話していただきたく、このようなメールを差し上げました』
これは一週間だけ行われた、人工衛星との、奇妙なメールのやりとりだ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!とてもユニークな設定で心温まる一作です
オンラインで家電の御用聞きをしている主人公のもとに、まさか人工衛星からメールが届く――という導入から、ぐっと引き込まれます。
しかも、その衛星は「流れ星になるためだけに打ち上げられた」存在。
たった一週間という限られた時間の中で交わされる会話は、静かで繊細なのに、どこか胸の奥に響く温かさがあります。
家電や機械と会話できる主人公だからこそ描ける、“人とモノ”の間にある不思議な絆。
人工衛星の「最後のお願い」を通して、命の意味や存在の証のようなテーマまで感じられる深い作品です。
短いながらも余韻が長く残る物語で、「こんな静かなSFもあるんだ」と思わせてくれる秀作。
心をそっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!空の向こう側。そこには優しさが飛んでいました。
この物語の主人公は、ネットで繋がった機器たちから寄せられるお話を聞いてあげています。
その行為を事業化もしている社会人です。
そうです。
この世界では機器たちが心を持ち合わせていて、誰かとお喋りしたいと思っているのです。
そんな主人公に、ある日人工衛星からのメールが届きました。
流れ星になるまでの間、お話をしようというのです。
この物語は、主人公と人工衛星との会話だけで進みます。
多くのことがよくわからないままに、物語は進むのです。
しかし、よくできた朗読劇がそうであるように。
和やかで巧みな会話の流れは、読む者をすぐに物語のなかに引きこむことでしょう。
なにせ人工衛星の語り口は、…続きを読む