概要
ホラーの振りをしたSF(サイエンス・ファンタジー)です。
意外にシリアスです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!いちばん近い他者から、生命の不思議へ。
同じ絵を好きになって、隣に並んで眺めていても、心の中まで同じとは限らへん。友未 哲俊さんの『忘れの里の仲間たち』は、そんな小さな隔たりから、身近な人も自分自身も分からなくなる怖さへ読者を連れていく、全一話のサイエンス・ファンタジーやで。
十三年待ち望んだ妊娠を、夫の飛鳥と喜び合った弥生。ところが、その幸せのさなかに、彼女自身にも扱いきれへん恐怖が芽生えてしまうんよ。支えたい夫と、助けを求めながら言葉の届かへん妻。二人の暮らしに入り込んだ不安が、会話や身体の反応を通して迫ってくるんやね。
冒頭は不穏やけど、この作品には、怖さの理由を知りたくなるだけやない引力があるんよ。窓辺の風や絵の色彩ま…続きを読む