このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(795文字)
辛い現実の中、優しくきれいなモノを見た気になるお話。
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めっちゃ面白かったです短いのによくできていてすごいと思いました。
心が疲れ果てた現代人に届けたい、優しい癒やしの物語。改札を抜けた先は、不安やしがらみから解き放たれる「年代のない平原」。悩みを手放し、本質を見つめ直す主人公の姿は、心にも温かい光を灯してくれました。読み終えた後、きっと深呼吸したくなります。…私も、明日のプレゼン頑張ります。
まるで、水彩画を眺めているかのような不思議な作品。ある日、あまりのストレスを抱えてしまった主人公が、迷い込んだのは時間もないような不思議な世界。植物に囲まれた駅に、自然の多い風景。謎の少女との話を通じて、主人公は迷いから抜け出せる。彼の未来が明るくなるか否か、それは我々の想像に委ねられているが、きっと上手くいった、と思うことにしたい。
知っている駅の話で楽しめました。あの駅がそんなファンタジーの入り口だったら、と思います。実際は、何十年経っても、同じコンクリートの壁と白い蛍光灯の光、コンクリートの壁に残った、草の回転した丸い跡…。まさに、年数の無くなった駅? 自分も一瞬、主人公と同じ世界を覗いてみたくなりました。
そうですね、そう、「文明」は確かに豊かさと便利さを与え私達は享受していますが、つねに追い立てられ、つねに「新しいモノ」を要求されますよね…。その「新しいモノ」は消費されて次の「新しいモノ」が産まれたら、打ち捨てられる、「大量消費社会」のための「つくるしごと」…。そういう「追い立てられる毎日」を、一歩立ち止まって、静やかな停止したかのような文明の滅んだ世界で、俯瞰すると、見つかるものがあるのだと、そう考えさせられる作品です。
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