“シラコ”は呪いか、怪異か、それとも——。

どこか懐かしく、そして背筋が冷える真夏のホラー、一気読みさせていただきました!

小さな謎と不気味さが連鎖していく物語が、とても面白かったです。
最初の精進落としで同級生たちが近況報告する場面では、「本当にありそうな一場面」に自分も参加しているような気持ちになりました。
そして、同窓会気分でビールを飲む彼らも、真人の話が出ると黙ってしまう……彼がみんなの中で慕われていたんだなと、伝わってきます。

その真人の死の真相を解き明かそうとする間に、次々不可解なことが起こっていくわけですが。村で怪異として噂される『シラコ』とは何か、記憶を失っている主人公が思い出したこととは……?

真相が明かされた後、とあるページたちを読み返して、「最初と見方が変わった!」と驚きました。

ぜひ、ご自分の目でお確かめください!



最後に、作者の平中なごん様へ
真夏にぴったりなホラーミステリーをご紹介いただき、ありがとうございました!
個人的には、みんなを主導する知的なあずささんが好きでした。

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