概要
神様なんていない、そう思っていた
子供のころに失踪した双子の兄を自称する未来から来た男と、喪失感に苛まれた末に「神などいない」と断言するようになった神父。
寂れた教会で出会った二人の空白の時間が、感情が、じわじわと埋まっていく。
これは、そんな一週間の物語。
赤に染まっていた世界が、あの日の橙色に塗り替えられるまでの日々の話。
優しいハッピーエンドは、最初から約束されていた。
寂れた教会で出会った二人の空白の時間が、感情が、じわじわと埋まっていく。
これは、そんな一週間の物語。
赤に染まっていた世界が、あの日の橙色に塗り替えられるまでの日々の話。
優しいハッピーエンドは、最初から約束されていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!未来から現れた、兄を名乗る男の正体は……?
全話拝読しました。
双子の兄極夜との、突然の別れ。そして20年後、突然の再会ーー神父でありながら神に心を捧げていない白夜の矛盾が、繊細に描かれていて惹き込まれました。
「神などいない」と口では言う白夜、「神はいる」と言う極夜。ここの対比が美しくて、息を呑みます。そして、この極夜の言う神とは……ご自身の目で、ぜひお確かめください。
また、兄の極夜を「狂人」呼ばわりするわりに、食事や入浴など、生活の端々に懐かしさを感じているところが「素直じゃないな(笑)」とニヤついてしまいました。
ですが読み進めるたび、極夜に対する白夜の不安がにじんでくることで、ほのぼのからシリアスにシーソーするんですよ…続きを読む