概要
崩壊への道を辿る世界でも、希望を次世代へと繋ぐ者達がいた。その者は「夜襲の星」と呼ばれる星海と星獣の研究成果を記した記録を更新し続け、いずれ世界を救う"宿命を担う者"に繋げるため記録し続けた。
その夜襲の星を求め、世界の真理を知ろうとするダビー・マイヨル。記憶を無くし、自身のルーツを探し求めるカプリ・コルヌス。
彼らが世界の真理を求めれば求め
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しくも残酷な獣が巣食う、星海の底で待つものとは……?
旧都文明の遺産が転がるディストピア、そこに巣食う謎の星獣ーー鈴の音と金属音を発する美しい怪物の正体が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。
『夜襲の星』を探すバディの関係性も親しみやすく好きですが、何より惹かれたのは、“未知の存在”である星獣の美しさ。ガラスや血管などの描写が美しく、その裏にある「残酷さ」に胸を打たれます。
世界観と設定の重厚さから、なかなかの長編になるとお見受けしました。
これからも現れるであろう“ネームド”たちが、どんな美しい姿をしているのか。また、どんな「残酷さ」を持っているのか。それを楽しみに、読み進めさせていただきます。
最後に、作者の星森あんこ様…続きを読む - ★★★ Excellent!!!独自の感性が光る世界観が魅力的
ダビーとコルヌスという二人の主人公が、独自の感性で描かれた終末感漂う世界を旅するSF作品です。星海や聖獣といった巨大な災厄によって世界は脅威にさらされていますが、それらがどのように誕生したのか──その根源には規模の大きな謎があるのです。主人公の二人は、自分自身が抱える秘密を解き明かすために旅を続けており、その終着点で世界の謎に迫ることになるのだろうと予感させてくれます。
長編でありながら、序盤から伏線が仄めかされ、物語の合間ごとに少しずつ回収されていく展開に、読者は続きがますます気になってしまいます。
最新話(レビュー執筆時点で第21話)までの間に、3つの舞台が描かれています。それぞれの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧倒的叙事詩SF——星々の集いは大海を揺るがす海嘯となるか?!
透明感のある精緻な描写が印象的で、まるで星々の海を旅しているかのような清涼感が、作品全体を包んでいます。砂丘や星獣、旧都文明の遺物など、舞台設定の一つひとつが丁寧に描かれており、読者はその世界に自然と没入していきます。
キャラクターたちは皆、信念や目的を持って行動しており、その姿勢に強く惹かれました。特にダビーとコルヌスのバディ関係は、恋愛未満ながらも深い信頼で結ばれており、互いに補完し合う姿が非常に魅力的です。加えて、脇役であるアステリーも含め、登場人物それぞれが個性を持ち、物語に厚みを与えています。
また、深淵や宇宙的恐怖の描写も絶妙で、星獣の存在やコズミックホラー的存在のイメージは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!透明で無機質な星の砂丘に刻まれる、有機質たちの物語。
無貌。
このたった一つの特徴で、意思の疎通も、状況や感情すらも察知できない敵を描く。
それだけで、この物語は追いかける価値がある、と断言できる。
じっさい、読み始めると、ページを繰る指が止まらなくなる。
この小さな仕掛け一つが、SFとも神話ともつかぬ設定、砂とガラスと星という無機質で透明な美しい世界、どこか含みのあるキャラクターたちが持つ心情につながっていく。
星。石英の砂丘。ガラス。結晶。
透明な無機質こそがこの世界の象徴であり、そこに生きる人間だけが、濁った有機質として、生々しく動いている。
この相反する2つの象徴が、この世界のすべてだ。
そして、世界は、無機質に傾きつつある。
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