概要
ヒトの認識を追い越した世界で、ぼくらはアニミズムに宣戦を布告する。
人間の認識に見切りをつけて自ら認識を始めた世界=Qfwfqによって観測される世界、における人間は柔らかい月とは対極的なリアリズム的一人称で物語を語りアニミズムへの宣戦を布告する。作者からイタロ・カルヴィーノへ向けた最初の解答。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!食事は供されたときから始まっている
物語というものは何故発生したか、その意義には、さまざまな説がある。
人々を団結させるため。コストを掛けずにこのさき待ち受けているかもしれない困難の解決法を探るため。あるいは、それは人間の能力の余剰部分であり、単なる娯楽として発生した、等々。
いずれにせよ、物語とは私たちに働きかける何かであって、ただ、それ自身のために存在しているわけではない。
どれほど難解な作品であっても、作者が物語――他者への言葉として示している以上、そこには私たちに働きかける何か――感情、解決、楽しみがある。
それは塩釜焼きのようなものだ。食べることのできない表面――文字を崩していくと、中には美味しい料理――物語の…続きを読む