概要
あの夏の七分間。僕たちは、伝えたい言葉をひとつも伝えられなかった。
三年前の夏、僕たちは大切な友人を失った。白石湊には、今でも忘れられない夜がある。
八月十二日。
夏祭りの夜。
親友の成瀬透が事故で亡くなった、あの日。湊はずっと、自分のせいだと思っていた。最後に交わした言葉を後悔し、あの夜のことを誰にも話せないまま、時間だけが過ぎていった。そんなある日、湊のもとに一通の手紙が届く。差出人の名前は、三年前に死んだはずの親友――成瀬透。
そこには、こんな言葉が綴られていた。
『澪を責めないでほしい』
その一文を見たとき、湊は初めて気づく。自分の知らないところで、あの夜には何かがあったのだと。そして、同じ高校に通う雨宮澪もまた、あの夏の秘密を抱えていた。二人が覚えている、たった七分間。同じ場所にいたはずなのに、二人は互いに「会いたくなかったのだ」と思い込んでいた。
八月十二日。
夏祭りの夜。
親友の成瀬透が事故で亡くなった、あの日。湊はずっと、自分のせいだと思っていた。最後に交わした言葉を後悔し、あの夜のことを誰にも話せないまま、時間だけが過ぎていった。そんなある日、湊のもとに一通の手紙が届く。差出人の名前は、三年前に死んだはずの親友――成瀬透。
そこには、こんな言葉が綴られていた。
『澪を責めないでほしい』
その一文を見たとき、湊は初めて気づく。自分の知らないところで、あの夜には何かがあったのだと。そして、同じ高校に通う雨宮澪もまた、あの夏の秘密を抱えていた。二人が覚えている、たった七分間。同じ場所にいたはずなのに、二人は互いに「会いたくなかったのだ」と思い込んでいた。
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