概要
今さら戻ってと泣かれても、俺はもう商談の向かい側にいる
販促印刷の会社で営業支援をしている小野寺誠。恋人の香坂玲奈が受け持つ大口の取引先、スーパーのやまぶきストアの提案書も見積書も、五年間、全部裏で作ってきた。夜中のトラブルの電話に出るのも、誠だった。見積書の「作成」の欄には、毎回、自分の名前を書いてきた。
金曜の夕方、玲奈は言った。「ごめん、やっぱり地味な人とは無理」。隣には、社内のエースの柳瀬。「やまぶきは来月から俺と玲奈で持つ。支援はもう要らないよ」。
誠はその場で恋人と会社の両方に区切りをつけ、最後に一通だけ、取引先へ自分の名前でメールを送った。返事は数分で来た。「小野寺さん。ずっと、あなたの名前を探していました」――やまぶきストアの販促の担当、年下の葉山栞だった。
誠は、その取引先に転職する。次の商談で、元カノとエースの向かいの席
金曜の夕方、玲奈は言った。「ごめん、やっぱり地味な人とは無理」。隣には、社内のエースの柳瀬。「やまぶきは来月から俺と玲奈で持つ。支援はもう要らないよ」。
誠はその場で恋人と会社の両方に区切りをつけ、最後に一通だけ、取引先へ自分の名前でメールを送った。返事は数分で来た。「小野寺さん。ずっと、あなたの名前を探していました」――やまぶきストアの販促の担当、年下の葉山栞だった。
誠は、その取引先に転職する。次の商談で、元カノとエースの向かいの席
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