概要
妖怪がどこで食べて、眠って、遊ぶか?そんな地図、誰が使うんだ!
【中華風ダンジョン】
地図師の仕事は、迷宮の最短ルートを描くこと。
――少なくとも、十六歳の捉妖師・知微《チビ》が地図を描き始めるまでは、誰もがそう思っていた。
青瓦連なる皇都の地下には、百の階層からなる巨大迷宮「百景迷宮」がある。
雨煙る水郷。桃花の谷。雪に閉ざされた霊峰。雲海を泳ぐ巨獣。
階層を一つ下りるたび、そこには別天地のような山河と、古い書物にしか残っていない奇妙で愛らしい妖怪たちの暮らしが広がっている。
地図師になるため、第一階層から歩き始めた知微の地図は、少し変わっていた。
ふわふわの訛獣は、どの桃の木の下で昼寝をするのか。
毛玉みたいな小妖たちは、夕暮れになるとどこへ帰るのか。
どこの水がいちばん甘く、どこなら火を起こして美味しいものが作れるのか。
そんな「攻略にはい
地図師の仕事は、迷宮の最短ルートを描くこと。
――少なくとも、十六歳の捉妖師・知微《チビ》が地図を描き始めるまでは、誰もがそう思っていた。
青瓦連なる皇都の地下には、百の階層からなる巨大迷宮「百景迷宮」がある。
雨煙る水郷。桃花の谷。雪に閉ざされた霊峰。雲海を泳ぐ巨獣。
階層を一つ下りるたび、そこには別天地のような山河と、古い書物にしか残っていない奇妙で愛らしい妖怪たちの暮らしが広がっている。
地図師になるため、第一階層から歩き始めた知微の地図は、少し変わっていた。
ふわふわの訛獣は、どの桃の木の下で昼寝をするのか。
毛玉みたいな小妖たちは、夕暮れになるとどこへ帰るのか。
どこの水がいちばん甘く、どこなら火を起こして美味しいものが作れるのか。
そんな「攻略にはい
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