趣味は挿し木。
植物を育てているのです。
ベランダはそこそこのジャングルになっていて、それでも新しい芽をちぎっては、せっせと挿し木をしてしまうのだ。
立派に育つとうれしい。
12月から1月は、冬に休眠する、バラ、アジサイ、河津桜の植え替えが最も楽しみ。
春夏と違って「土からこんにちは!」がいないから、なお良い。
アジサイはいつも大らかでたくさん枝も伸び、
「よござんすよ、剪定も植え替えもガシガシおやンなさい」という感じ。
デリケートなバラは土の配合やら肥料やら1番手が掛かる、のだけど、とにかく棘で刺す!刺してくる。軍手してても痛い。
こんなに可愛がってるのに!
そして河津桜。1月には葉を全て落とし、ひたすら「無」の佇まいで、じっと静かに耐える。耐え忍ぶ。
わたしの下手くそな植え替えを。
以前、大きな奥さまから聞いた桜の話が印象的だった。
いっぱつ目の近況ノートに桜の潔くかっこいい様が好き、と書いたのだけど、桜の木は花が散ったその瞬間から、実はもう来年の花を咲かせる準備に入っているそうな。ひとときも休まない。
暑い夏や寒い冬、カラカラの太陽に照らされ、はたまた凍るような冷たい雪に晒されながらも、着実に、春には新しい花を咲かせる為、季節に順応しながら努力している。
桜の性質なのだろうけれど、それもまた人を魅了する理由の一つなのだろうな。
もちろん育ち方は違えど他の植物にも当てはまる話で、それでも、毎年桜の開花を待ち焦がれた人々を前に、ぱっと咲いてあっさり散りゆく思い切りのよい桜の木の、見えない陰の部分での健気な姿によりいっそうわたしは桜が好きになるのである。
いかんせん
わたしは花粉症なので春の花見は楽しめないのだった。
チャンチャン。
河津桜の花芽が今季はまことに早くほころびはじめたので!
