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「故地奇譚」17-9.水面下

第17章〆の二話はアヤの祖父コトゥドの甥、オルゲィ視点です。
彼がなぜ郁を大神殿に行かせようとしているか、ついでにシャツェランがどういう環境にいて、どう動こうとしているか、というあたりで。
主に、駆け引きの背景となる政治を含めた面倒な話=恋愛要素ほぼなし、敢えて言うならシャツェランのピキピキ?
……これ、どんな人が読むんだろう、と興味がそそられて仕方がない(どきどき&しみじみ)。

ついでに、作中人名等の補足;
ヘミジェルフ: 初出、シャツェラン叔母=前国王である父親の妹
薫風堂: ギャプフ村からやってきた、ヒュリェルが経営する雑貨店
アドガン: 見聞処長、情報機関の長
チシュア: オルゲィの娘


さて、と、毎朝冷えますね。
なのに、例のカラスは律儀にやってきます。
で、思う――こいつ、絶対変な奴だ。

ってことで、ついでに頼んでみる。
「なあ、発信機とまでは言わないからさ、足輪、つけさせてくれない?」
「カア」
「人の目にはカラスってみんな同じに見えるんだよ」
「カっ」
「追いかける時、見分けられなくてすぐ見失う」(←色々あって現在奴のねぐらを追跡中)
「カアア」
「嫌なら、案内してよ。ここがねぐらですって」
「カカッ」
「君ばっかり家知ってるの、不公平じゃない?」
「カァア」
何となく会話っぽくなるのも、2mくらいの微妙な距離も楽しい。

そして、思う――カラスも私にだけは変とか言われたくないと言う気がする。

色んな意味で寒くなった(いてて)ところで、おやすみなさい。
あなたも温かい夜を&明日があなたにとってちょっと楽しいことの見つかる日になりますように!

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