ひっさしぶりにブックオフで一気読みしたワンピース。ワノ国編とエッグヘッド編は今回初めて読みました。まず最初にワノ国編の感想を書いていきたいと思います。
一言で言うと感想は…。
面白かったです!
や~~~~~っとワンピースの本領が戻ってきたような感じがしました。正直新世界編以降の展開はどれもこれも盛り上がりにかけて、褒めようと思っても褒めるところが何も見つからない為結果貶すしかないみたいな感じだったので、世代ドンピシャの作品が本調子に戻っていた事は素直に嬉しかったです。
とはいえ、看過できない欠点が何個か見受けられたのも事実。という訳で、良かった点と悪かった点をそれぞれ順に書いていきたいと思います。
良かった点
・カイドウのキャラ
カイドウの名前自体は大分前から登場していましたが、今回本格的に登場しました。容貌魁偉として言いようのない見た目で、しかも龍に変身するというのがカッコよすぎましたね。技や台詞も一々カッコよかったですし、マジで大好きなキャラになりました!
・ヤマトのキャラ
カイドウの娘のヤマトのキャラもいいですね。ああいうカッコかわいいキャラ大好きです!
ヤマトだけでなく、敵キャラも皆魅力ありました!
・最悪の世代が活躍する
キッド、ロー、アプー、ドレークが活躍するのが面白かったです!キラーとかも活躍してくれて、嬉しかったです!
ホーキンスだけはちょっと残念でしたが…まあ他のキャラクターの魅力を引き立たせる為のかませのキャラが出てくるのは致し方ない。
・ルフィがかっこいい
「お前等はただの奴隷だ!目ェ覚ませ!」とか「生きてるんなら可能性は無限にあるだろ」とか芯をついた発言がカッコよかったです!新世界編以降はおちゃらけてばかりの面が強かったので、久しぶりにカッコいいルフィを見れて大満足でした!
・物語が動いた
一番の評価点がここですかね。新世界編以降はずっと物語が停滞していたような感覚があったので歯がゆかったですが、四皇と激突するというのが面白かった!ファンがずっと待ち望んていた展開だと思います!
で、以下が悪かった点です。
悪かった点
・ゾロの過去
え…?SBSで解説するの?てっきりゾロの過去が物語の展開の重要なファクターになると思ってたのに…。
というかゾロの覚醒イベントとかここでやるものとばかり思っていたのですが…この機会を逃して一体いつやるのでしょう?隻眼になった謎とかないの…?
・初期メンバーの活躍
活躍しなさすぎでしょ。ウソップなんてギャーギャー騒いでただけでしたし、ナミは出番が多かったのにも関わらず大して役に立ってない。
サンジは折角パワーアップイベントがあったのに、自分からその強化イベントを投げ捨てたのが本当に酷い。お前本当に麦わらの一味の両翼なの?
・赤鞘の存在
丸ごといらなかったように思います。忠臣蔵ネタやりたいのは分かるのですが…大して役に立ってないし、なにより見た目がどいつもこいつも不細工なのが…あ、狂四郎は好きです。
・オロチの存在
別に存在自体は悪いとは思っていませんが、もっと描きようあったと思うんですよね。悪人なのは間違いありませんが、ある意味では彼もワノ国の被害者。多層的な書き方が出来たと思ったのに、何のフォローもありませんでした。スケープゴートにされてる感半端ないです。
・ワノ国の民度
昔のワンピースって、たとえモブキャラであっても仁義を重んじる器があったのになぁ…。民度低すぎて終始不快でした。作者は日本人の事嫌いなの?
・ワノ国の描写
ここに関しちゃいちゃもんに近いのは分かっているのですが、どうしても気になったので書かせて頂きます。
日本の描写適当すぎるでしょ。いや、日本そのものじゃないのは分かるんだけどさ…。
赤鞘とか侍と言ってますが、侍じゃありません。単なるごろつき、チンピラの類です。時代も多分江戸時代をモデルにしてるのだと思いますが、初期なのか中期なのか、あるいは幕末をモデルにしてるのか、意味不明でした。
作中天岩戸の話とかも登場しますが、それは神代の時代でしょ。江戸時代ですらない。
他にも平家物語とか葉隠の一節がサブタイになっていますが、大して意味もなく、適当に付けた感半端ない。
最後にワノ国の住人が掌返すのもまた…戦後すぐの日本の教育を見てるようで不快でした。お前等それで本当にいいのかよ。
・オデンの存在
いやまあ、漢気あるのは分かりますが…どう考えても君主になれる器じゃない。それなのに作中では一方的に持ち上げられ過ぎるので、読者との感覚の乖離が著しく、違和感しかありませんでした。
・モモの存在
デカくなってやっと役に立つのか!?ここまで長かった!と思いきや、結局ギャーギャー騒ぎ立てるクソガキの域を脱しませんでした。
悪魔の実の能力で成長させるのなら、精神性も身体に合わせて成長したとかの御都合主義で良かったと思いますが…そんなところにリアリティいらないんですよ。
で、最後が一番の問題点。多分自分だけでなく、誰もが否定的に見たと思います。
・ニカ
なんだこれ…いや、マジでなんなんだこれ。
散々噂になっていたというか当時炎上していたのでその存在は知っていましたが、実際物語を追っかけて見てみると予想をはるかに超えて酷い。なんでいきなりトムとジェリー始まるんだよ。
見た目もダサいですし、こいつのせいで世界観の設定そのものが崩壊しました。ゴムゴムの実がニカなの知ってるのなら、最初からなんとかしとけよ五老聖。少なくともルフィに懸賞金がついた段階で、いくらでも対処のしようあったろ。
あと『悪魔の実』という設定の魅力的な面がこいつのせいで壊滅したのも酷いですね。悪魔の実は偶然性に手に入る能力だからこそ魅力だった筈で、実そのものに意志があって人を選んでいるのなら、異世界転生ものに出てくるチートと大差ありません。
もうなんなんだよこれ…せっかく瑕疵はあれど面白い展開だったのに、最後の最後でこいつが出てきたせいで台無しだよ。
あ、それともう一つの悪い点として、単純に長すぎると思います。自分なんか一気読みでよんだから面白がれましたが、週刊で追っかけてるときつすぎると思います。
なんていうか…素材はいいのに調理の仕方が荒っぽすぎるせいで、料理として完全に調理されきっていない印象を受けましたね。はい。
長くなったのでワノ国編の感想はここまで。エッグヘッドの感想は別のノートに書かせて頂きます。