なんか最近ワンピース荒れてますね…。あ、服じゃなくてジャンプで連載してる漫画の話です。
自分は大分前にワンピースの単行本を購入するのを止めて、読まなくなって久しいのですが、そんな自分でもちょくちょく『最近のワンピースつまんない』とか『意味分からない』な噂は聞きます。
ぶっちゃけ元々そんなに興味のある作品でもなかったのですが、一応世代ドンピシャの人間なので、それなりに思い入れはあります。なので流石にそこまで批判されるのは不当だろうと。そう思いまして。とはいえ読んでない事には批判も称賛も出来ませんからね。超絶久しぶりに近所のブックオフに行って読んできました。
という訳で最近(?)のワンピースの各章の感想をここにつらつら書いていきたいと思うのですが…その前に、新世界編以降の各パートの簡単な感想を書いていきたいと思います。ただし、自分が実際に購入して読んでいたのは魚人島編までで、以降は弟が買ってた単行本を惰性で読んでたくらいで、しかも大分前に一回読んだっきりなので、大分記憶があいまいです。なのでもしかしたら間違ってる事書いてるかもしれませんが、ご了承下さい。
あ、あと大分批判多めです。(あと長いです)そこもご了承下さい。
『シャボンディ諸島集結編』
なんやかんや私は頂上戦争編までは面白がってワンピースを読んでいたのですが、二年後以降のストーリーがあまりにも面白くなく、投げ出してしまいました。魚人島編は本当に酷かった。魚人島自体の存在は、割と序盤の方から仄めかされていたので期待していたのですが…散々引っ張っておいて出されたもんがこれかい!みたいな、怒りの感情しか読後に覚えませんでしたね。で、遂に少ないお小遣いの中から身銭を切ってこの漫画を購入して、読むのを止めたと。まだ私が中学生くらいの頃の話です。
とまあ魚人編自体に色々思う事あるのですが、それ以前にこの章の時点で「…?」と思う事が多かった。なんでパワーアップした主人公と仲間が新しい世界に旅立つ、みたいな盛り上がる事必須なイベントでこうなるねん。
という事で当時自分が感じた違和感を言語化していきます。
・二年後の麦わらの一味の見た目
好きな人には申し訳ないですが、ぶっちゃけロビンとウソップ以外は全員違和感あります。二年前のビジュアルの方が圧倒的に良かった。一人ずつ述べていきます。
ルフィ…主人公という事もあり、胸の傷が増えたのと服が変わった以外は大して変わってません。他の面々は結構大きく変わったのにね。
…というか主人公だからこそ大きく変えるべきだったのでは…他作品を例にあげれば、ドラゴンボールの悟空やナルトなんかは物語の途中で見た目が結構大きく変わってますし…。一目で「ああ、このキャラ強くなったんだなぁ」と読者を説得できるビジュアル設定が欲しかったところです。
で、なんで仲間は誰もルフィの腹についた大傷の事に言及しないの?自分の船の船長に消えない傷が残った事に、何故誰も同情したり悲しんだり、怒ったりしないの?意味が分かりません。
ゾロ…和服になったのは別に不満はありませんし、なんなら好きです。剣士という設定にあってますしね。
しかし何故隻眼?今後隻眼になった理由に触れられるのかもしれませんが、流石に何も理由が語られないというのは違和感しかありません。んでルフィの傷の件と同様なんで誰もその事に触れないんだよ。
また、隻眼になった副作用として、表情が分かりづらくなったのは看過できないところです。
ナミ…よくフランキーの見た目の変化がネットでは槍玉に挙げられますが、個人的にはナミの見た目の変化が一番嫌いです。
最初に二年後のナミのファッションを見た時は唖然としました。ビキニに鼠径部が丸見えのパンツってなんだ。読者サービスのつもりなのかもしれませんが、作品の面白さを阻害するノイズにしかなっていません。
「まあでも海賊だからワイルドな恰好好きなんだろうし、シャボンディ諸島って暑そうだからな…」みたいな解釈で無理やり自分を納得させたのが懐かしいです。蓋を開けてみれば、パンクハザード編でモブや錦えもんにビキニである事を驚かれたりしてるあたり、あの世界的にもおかしな格好の様子。痴女かこいつは?
というか元々胸のデカいキャラだったのに(ワンピース世界の女性の登場人物みんなそうですが)更に胸がデカくなるというのがなんとも…それを作中の登場人物(ウソップ)に出会い頭に指摘させるのも寒い。昭和の親父がセクハラしてる現場を見させられてるみたいで、見るに堪えません。
あと単純にロングヘア―似合ってないです。ショートカットの方が快活な性格が強調されて絶対いいと思います。なんていうか…劣化版峰不二子って感じがします。
そもそもですね、彼女お世辞にも戦闘力が高い方じゃないというか、言ってしまえば一味最弱な人間で、特に防御力なんて最低ランクなんですから、もっと着込みましょうよ。あの恰好は全く理にかなっていません。まあここに関しては「漫画に何マジレスしてんだ」と言われればそれまでですが…。
ウソップ…前述した通り彼の見た目の変化は好きです。二年前は貧弱な体格でしたが、そんな彼が逞しくなっていて、最初見た時「おおっ!」と思いました。
…皆こんな感じに分かりやすく「パワーアップした」事が分かる見た目の変化ならよかったのになぁ…。
サンジ…ボサボサの髪に髭。女と見ると一気に目がハートになる事が増えるなど、見た目精神性共に劣化しました。見た目だけでなく実績の方も新世界編以降全然活躍しなくなりますし、なんなら足引っ張るようになります。なんなんだお前は。
あと目を隠してるのはなにかの伏線じゃなかったのか。隠している目が二年前と二年後で代わった事が地味にがっかりしました。え?単なるファッションだったの?ならなんで片目隠してるの?戦闘中邪魔になるだろ!なんで戦闘力下がる様な事してんだお前は?
チョッパー…より一層ちっこくなってマスコット的書き方が強調されました。こういう「狙ってる」感は冷めます。
ロビン…ナミ同様露出度は増えますが、それは彼女の性格が開放的になった証左だと思います。こういうドラマ性があるのなら別に女性キャラの露出度が増えても気にならないというか、なんなら好きです。
ただまあ、黒髪ロングヘアのキャラが作中に登場するせいで、他キャラと見分けがつかなくなったという別の問題が発生してる気がしますが。
フランキー…言わずもがな。彼の見た目のせいでワンピースという世界観そのものにヒビが入りました。
ブルック…別に不満はないですが…単純に書き込みが増えたせいで書きにくそうというか、絵がごちゃごちゃする要因になったという感想を抱きました。こういう作画コストになる問題は対処しておくべきなのでは…?
・偽麦わらの一味を本物と勘違いするルフィ
エースを助けられず、満身創痍になったルフィが「俺は弱い!」と絶叫してからの過去回想。そして自暴自棄になっているところをジンベエに諭されて「仲間がいるよ!」と気づいた一連のシーンは本当に美しいと思って、感動したのになぁ。感動を返せ。
何故どこからどう見ても本人には見えない偽物の正体に気付かないのでしょう?仮に見た目がそっくりだったとして、その辺も見聞色の覇気で感知できるようになったんじゃないのか?
普通の漫画家だったら、マジで見た目がそっくりの仲間達の偽物に出会っても覇気で見分けて、「俺の仲間を馬鹿にすんな!」みたいな感じで激昂する流れになると思うのですが。何故こんなキャラクターの魅力を削ぐような描写を入れるのか。意味が分かりません。
『魚人島編』
もうね…敵も弱すぎる上に耐久力だけ異常に高くて、ゾンビみたいに何度も蘇るという設定の時点で萎えます。普通に強いキャラじゃ駄目なんでしょうか?
細かい事あげると色々思う事がありすぎてキリが無いのですが、一番違和感があったのが、麦わらの一味が魚人島の住人からヒーローとして持ち上げられるラストです。ルフィ達って、確かになし崩し的にヒーローになり、現地の人間に感謝された事は何度かありますが、それはあくまで一部の人間しか知らない限定的なものに留まっていました。あるいはただ単に『仲間』を助けたかったから悪い奴をぶん殴って、その結果その地域を救う事になったとか。(オレンジの町、ココヤシ村、アラバスタ、空島等)今まではそんな描き方をされていたんですよね。
それなのに魚人島だとマジもんの救世主みたいな扱いになります。そもそも魚人島の住人は元々ルフィの事を国を亡ぼす元凶(の予備軍)として煙たがってたのに、いざルフィが敵キャラであるホーディ―一味を倒すと掌返しされるのも納得いかない。主体性ないのかお前等は。
百歩譲ってそんな描き方も「まあありっちゃありかな」と認めるにしても、でもこの時点のルフィって、世界政府に喧嘩を売って、インペルダウンから凶悪犯罪者を何人も脱獄させた、どう考えても極悪人なんですよね…。そうな奴を異常に持ち上げる魚人島の住人って一体…。
『パンクハザード編』
単純に面白くない。味のないガムずっと噛んでるみたいな章でした。イエティブラザーズとかなんだったんだあいつ等?ボスであるシーザーもあっさり倒されて、「え?もう終わり?」みたいな感じでした。さして重要な章でもないのならさっさと終わらせようよ…。めっちゃテンポ悪いんですもん。
あと覚せい剤を子供に投与してるとかいう描写が不快でした。どちらかという私は一々「不謹慎だ!」とかいってエンタメ作品にケチつける輩が嫌いなのですが、ワンピースの場合は少年漫画、それも国民的人気作品ですからね。そんな作品が書いていけないものってあると思います。
『ドレスローザ編』
いまさら王下七武海とか出てきても別に盛り上がりません。二年前の時点でクロコダイルとモリア倒してるんだから、そりゃドフラミンゴくらい倒せるだろという感想しか出てきませんでした。
バルトロメオとかいう新キャラが終始ウザかった。彼は麦わらの一味のファンで、なにかと一々主人公とその仲間達をよいしょしてきます。そういうの作中の登場人物にさせると萎えるだよなぁ…。
あと何故ルフィと因縁があるベラミーは仲良くなれたのでしょう?いつの間にかなんか仲良くなってて、頭の中でクエスチョンマーク浮かびました。
『ホールケーキアイランド編」
ブルックの活躍がカッコよかったのと、カタクリ、ベッジがカッコよかったのが評価ポイント。
ただサンジが脱退するしないの流れが…今更離脱なんてある訳ないと分かり切っているのに、引っ張りまくったせいで興が削がれました。さっさと決着付けてマムと戦うじゃ駄目だったんでしょうか。
そもそも論仲間が一味を抜けるとか言い出すのってこれで何度目だ?ナミ、ウソップ、ロビン…そしてサンジ。二番煎じどころの騒ぎじゃない。
サンジが仲間達から『誰よりも優しい男』という評価をされているのも疑問。確かに『優しい』男だとは思いますが、『誰よりも優しい』とか『度を越えて優しい』みたいな評価はどう考えてもおかしい。海賊だぞあいつ。
プリンも異形扱いされてますが、変な見た目のキャラクターが多すぎるこの作品で目が三つある程度で差別されているのは違和感しかありませんでした。
『ゾウ編』
印象薄すぎて覚えてないです。
以上、魚人編からゾウ編までの感想でした。長くなったのでワノ国編とエッグヘッド編の感想はまた別の近況ノートに書きます。