『わたりネコのアノン』は、「世界はひとつじゃない」という当たり前のようでいて見落としがちな真実を、黒猫アノンのまなざしを通して静かに教えてくれる物語です🐈🌌
陽だまりのテラスに座る老人のそばに、黒い猫が一匹。何気ない日常の一コマから始まるのに、その猫――アノンが口を開いた瞬間、世界は一気に広がっていきます🐾🧠
三十年かけて月の光を浴び、「わたりネコ」として異世界を渡る力を得たアノンが語るのは、魔法使いや勇者、聖女、悪役令嬢、魔王たちのいる、どこかで読んだようでいてまったく新しい世界📚🌈
その語り口が、子どもにも届く素直さと、大人だからこそ沁みるほろ苦さを同時に含んでいて、とても心地よかったです🌙📖
異世界を渡る黒猫アノンの語りを通して、世界の広さと人生のささやかな真理にそっと触れられる、大人にも子どもにも沁みるやさしいファンタジーです🐈🌌
世界は、ただひとつじゃない。
それは「誰もが本当は知っている」けれど、見ないフリをしているだけ。
とある住宅街で、ひとりの男と語らう黒猫。
その猫は、異世界を旅する「わたりネコ」。
月の光を三十年浴び、異なる世界を渡る力を得た存在だった。
愛知の山奥にある忘れられた神社、
封印された扉の奥に広がる洞窟、
朱の千本鳥居、蒼白く光る星々の空、
そして姿なき神・エイベルムとの対話。
彼に選択肢などない。
気まぐれな神により召喚され、娯楽としての「異世界」を旅させられる。
だが、ネコは黙って従ったりしない。
悪趣味な神を睨み、舌を出し、皮肉とともに異世界へ歩き出す。
壮大で幻想的、それでいてどこかユーモラス。
これは、ひとりの黒猫が「無理やり」異世界を渡らされる物語。
私が、この作品を始めて読んだ時の感想は「大人が読む童話」だ! でした。
様々な世界を渡り歩く「アノン」の姿を見ていると、セルマ・ラーゲルリョーブの書いた「ニルスの不思議な旅」を読んだ「幼き日々」を思わず思い出してしまったのはナイショです。
とにかく「世界観の優しさ」がこの作品の一番の特徴だと思います。そして、何気なく書いてある「一文」が妙に「哲学的」なところがあって、読んでいて思わず「うーん」と考えちゃうところが、あります。
ということで「童心」を忘れてしまった「あなた」。この作品「一回」読んでみませんか?
タイトルは、『わたりネコのアノン』。
わたりネコですか?
そして、その名はアノンですか?
それらが素敵な謎となっております。
わたりネコとしては、異世界を渡り歩くと言うことだと思います。
ネコさんなんですよね。
キュートなネコさん。
そんな所に注目して、ネコとしてのご報告も兼ねてみます。
仕草の研究を作者様はとある動物からなさったそうです。
あれもこれもかわゆいです。
そして、運んでくれるからお疲れもしない程のネコ様です。
シュパルトワが抱っこしたりしてくれるからそのお陰でした。
便利だなと思います。
この骸骨が自由って、アニメの『鋼鉄〇ーグ』を想起させると思っていたら、実のところ、そのような感じもあるそうです。
ネペタラクトールまたはネペタラクトン、本当にやばいヤツでした。
ライレアにあるそうなのですが、いわゆるネコに危険なモノでした。
その他、ネコちゃんの危険な知識が豊富で、感動すら覚えました。
黒猫に対しての神秘性を支える設定もありました。
直ぐには解決しないようですが、空間の歪みができてしまうのです。
クリゾベリルが、アレキサンドライトのゴーレムで、それを使って人間らしき兵が百五十もいるのを防ぐ為に使うのです。
そのお仕事を、アノンに押し付けようとかしたり、他の使命もあるのじゃって感じで、ネコの知らんぷりがとても面白かったです。
ゴーレムって、他の物語で読んだとき、本当に護りとなったのを覚えています。
本作でも盾隊とか、作戦が面白かったです。
胸騒ぎについては、後程分かるようになるのかな。
シャノワ、アノン、クロ、三つの名を持つネコとして、描かれています。
ここに、ぐっときました。
別の作品で拝読したとき、シャノワの名前の由来に感嘆した程でした。
楽しく拝読させていただきました。
作者様がネコさんとお暮しでないと言うのが嘘のように、アノンはきらきらとしています。
是非、ご一読ください。
異世界を渡り歩く不思議な黒猫が、老小説家ポッサに自分の見た異世界での出来事を語り聞かせる―という形の物語。
ฅ^•ﻌ•^ฅ最初はコミカルに、数々のモンスターが跋扈するダンジョンを、まさに散歩日和にそぞろ歩く猫ちゃんのごとく。
ฅ^•ﻌ•^ฅ次の場所では人語を操るタダモノではない猫として、王家の後継問題に絡む陰謀(?)の裏に。
猫には三つの名前がある。でもノラ猫だから行く先々で好きに呼ばれて三つどころじゃないかもねฅ^•ﻌ•^ฅそれでも深淵なる名前なんてカッコイイ名前があるなら気になるニャーฅ^•ﻌ•^ฅ
黒猫が渡り歩く世界やそこにいる人々の話は、作者様の他の作品とリンクしているようですので、各異世界キャラの掘り下げが気になる方はそちらを読まれても良いのかも。
さてさて傍観者かと思われた黒猫ですが、やはり「わたりネコのアノン」とタイトルを冠するだけあって、物語は彼の望みと献身へと焦点が絞られ始めました。
これからも遊びに来ますね。猫ちゃんのように!猫ちゃんのように!