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そんな気分。

エンドロールは訪れる。あなたの不都合なんて知らず。
国境沿いに住むあの子の手には枯れたパンジー。交差点を歩いている途中、空が呟いた気がした。振り返ってみると、そこには何もなかった。

緑色のパーカーを着た男とすれ違う。
車のクラクション。点滅する信号。

波の音さえ聞こえなくなったあとで、私はコップに水を注ぐ。透明なままでいる。なのに、溢れてしまうのはどうして?

濡れた廊下の先で、先生が立ち止まっている。見覚えのある景色は、クレヨンで塗りつぶされていた。

一本の線を引く。
ここからが私で、ここからが貴方。
私の半分は貴方で、貴方の半分は空気。

胸の中を踊る煙と、分厚い絨毯。猫の後ろ姿。壊れかけの椅子に座る。軋む音が微かに聞こえた。

音が戻る。目眩がする。
時計を見ると、秒針が忙しそうに働いていた。

そこから先は通れません。

靴ひもを結び直して、コピー機の前に立つ。複製された紙が、洪水のように暴れる。線が揺らぐ。画素数の足りないカメラ。ギザギザの記憶。母親の足音。

コーヒー牛乳の香りに誘われて、裏手に回り込む。ぽつんとした雑貨屋の店員。声をかけようとすると、どこかへ行ってしまった。私が半分しかないからかもしれない。

誰かが怒られている。誰かが怒っている。

右手がひそひそと隠れて滲み、手を繋ごうとしている。でも、あの子はまだ花を持っている。

交差点へと戻る。
使い古された記号に従って、進む。
青、青、青。

いたたまれなくなった私は、自然と歩みが早くなる。公園のすぐそばで、子供が転んだ。大人は半分だけ起こして、叱った。子供は泣いていた。

花壇が見える。花に化粧をする人がいた。余計なお世話だと思った。

女の子が走っている。白い靴が片方だけ軽やかに跳ねた。音が消える。涙は枯れる。

私は貴方に、私を返してと言った。
貴方は持っていないと嘘をついた。
嘘の半分は本当で、本当の半分はどこにあるのか分からない。

私は半分のまま、廊下に立っている。
声が聞こえて、窓を開けた。
ぼとぼとと色が流れ落ちる。
空っぽになったコップは、どこへ持っていけばいいのだろう。

貴方が泣いてくれれば、それでいい。

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