https://kakuyomu.jp/works/16817330656927273343/episodes/822139844108939954
「殊勝な事だなシュバルツ・アーレント。それで、貴様は世直しを図りたいのか?」
「どうでしょう。変えたいと思っているのは事実です。しかし、私一人の手で変革しようと思っても、世界はあまりに広すぎる。仮にプリンセスティアラの花婿に選ばれ英雄となったとして、人間が支配する社会の潮流は変えられない。それならばいっそ、人間など……世界など滅びてしまった方が手早いとさえ思っています」
……正気か、こいつ。
シュバルツの発言は考えられないものであった。建前上、俺達はレイモクエンを救うためクロックワークドミニオンへやって来たのである。その前提を根底から覆しかねない主張はデケムにとっても予想範囲外だっただろう。