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式4

https://kakuyomu.jp/works/16817330656927273343/episodes/822139843461782434

なおも迷う。これが俺の性だ。

 一方シュバルツはもう俺の方を見ておらず、目線は外にあった。その先には機械仕掛けの領地、クロックワークドミニオンがある。巨大で広大で、人々の眼と記憶を欺き続けてきた偽りの園。そこで俺は、プリンセスティアラと謁見を行うのだ。





 何を考えても、どれだけ悩んでももうすぐ終わる。馬鹿な男だな俺は。今更引き返す事などできないのに、正しいとか悪いとか考えているなんて。




「やるしかないというのにな」





 俺は小さく呟いた。その一言は、ヘリコプターのローターでかき消された。

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