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式3

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悲鳴、慟哭、血の臭い、焼ける臭い、苦悶の声、絶叫、肉、骨、川、歯、指、内臓、体毛。思い出される、凄惨な光景の数々。俺のどこに善性がある。どうして喜ぶ事ができる。そんな浮ついた心が許せなかった。ただただ恥じ入るばかりだったし、俺の手によって破滅した人間、死んでいった人間の姿が蘇った。仕方がなかった。世界を救うために止むを得なかった。それが大義となり、正義となり、言い訳となってしまうのが何より許せなかった。間違っても俺は、善い人間なのではないのだ。

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