• 現代ドラマ
  • 恋愛

式1

https://kakuyomu.jp/works/16817330656927273343/episodes/822139842814569820

 いざとなったら、俺が第二のプリンセスティアラを……いや、クイーンティアラを作って世界を支配してやるか。滅びる事のない賢君による永遠の専制君主政はある意味理想の世界像ではあるまいか。公平公正の担保された不朽の国家はまさにユートピアだろう。





「……くだらないな。手塚治虫じゃないんだ」






 火の鳥のような世界を想像し、思わず自嘲が漏れる。機械如きが人間を管理支配するなど烏滸がましい話ではないか。



 ……仮初であるにしろ、レイモクエンはその状態だったわけだ。何が恐ろしいかというと、存外悪くない生活ができていた事である。人同士の共栄が崩壊した途端に戦争が止まり表立ったあらゆる問題が合理的に解決されていった。最適化された社会というのは、腹を満たすだけであればそこまで悪いものでもないなと俺自身が思ってしまった部分もある。働き口のない人間や、貧民街の惨状を目にして、なお……

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する