【八雲(やくも)】
・艦として
・艦種:装甲巡洋艦(後に重巡洋艦)
・艦級:同型艦なし
・前級:なし
・次級:吾妻
・建造:ブレーマー・ヴルカン造船所
・進水日:1899年7月8日
・所属:連合艦隊直属部隊
・全長:125m
・全幅:19.6m
・基準排水量:9,700噸(トン)
・対艦兵装:五十口径三年式二十糎(センチ)連装砲×2 五十口径四一式十五糎砲×12
・対空兵装:九八式八糎高角砲×12 五式四十粍(ミリ)連装機関砲×16
・対潜兵装:六式墳進爆雷砲×4
・搭載機:なし
艦名は重なり合った雲の意であり、須佐之男命が詠んだ歌にちなんで和歌の別名ともされる。この時代はまだ命名基準が定まっていなかったので、後世から見ると奇妙な命名の艦も多い。
八雲は日本が二番目に保有した装甲巡洋艦であり、また唯一のドイツ製の戦闘艦艇であった。初めて保有した浅間型との差は数か月程度なので、ほとんど初めて保有する装甲巡洋艦と言ってもよい。現代においては骨董品のような艦である。装甲巡洋艦とは何なのか、という点については話が長くなりすぎるので省略する。
本艦は日露戦争に備えて発注された軍艦の一隻である。1904年8月の黄海海戦ではロシア太平洋艦隊に大きな損害を与え、その行動を抑え込むことに成功した。1905年5月、彼の有名な日本海海戦では、主戦闘が終息した後の掃討戦において戦艦アドミラル・ウシャコフを自沈に追い込んだ。その後は海上護衛などを務める。
第一次世界大戦では青島上陸に参加している。その後は練習艦として運用されていた。1932年に海防艦に艦種を変更され、事実上の予備役送りとなった。
しかし、転機は1939年に訪れる。八雲は船魄化の最初の実験艦として利用され、そして実験は成功して世界初の船魄搭載艦となった。八雲の成功が後の瑞鶴・大和・長門の船魄化の礎になったことは間違いない。しかしあくまで実験であり、あまりの老朽化故に10ノットも出せず、妙高型などとは比べ物にならないほど弱体な武装しか持たない本艦は、船魄のことは秘匿した上で輸送船として運用された。
1942年1月には重巡洋艦に類別変更されている。現在は20.3cm砲を持っているので重巡洋艦ということになっているが、重巡洋艦は元より軽巡洋艦から進化した艦種であり、歴史的には全く別種である。装甲巡洋艦が進化した先は金剛型などの巡洋戦艦である。
本艦の処遇はどうするべきかというのは色々と意見があったが、せっかく世界最初の船魄となった八雲を解体するのももったいないということで、特に意味もなく保管だけがされていた。完全に放置されていた訳ではなく、武装を更新したり高角砲や機銃を増設したりといった改装は行われていたが、やはり実戦投入には無理があった。
・船魄として
・技術系統:日本式第零世代
・身長:155cm
・体重:62kg
・血液型:A型
・髪:白
・目:黒・赤
・好きなもの:和歌・船魄
・嫌いなもの:アメリカ・太陽
この物語の語り部の少女である。登場人物、つまり彼女と共にあった船魄達の心の中まで知っているように語るが、それが真実なのかは確かめようもない。彼女自身は船魄の零号機であり、耳と翼を同時に持つ唯一無二の外見をしている。なお、耳も翼も見た目を繕う為に覆いを付けているだけで、中身は醜い機械である。
