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第105話 森人の娼女

 カレンの厳しい52日間を聞いた三人には、彼女を置いていくという選択肢は有り得ないでしょう。そして、カレンの恋心にも気付かない筈が無い。優しいリカとモモは、ショウくんと同じ森人ということに嫉妬することなく、寧ろショウくんのために受け入れることを決心したのでした。

 「黄金の唄手の谷館」はフォルカラッド唯一の専用劇場。娼館併設ではない唯一という意味。唄手たちは条件次第で花を売りますが、フォレテオン氏は手数料を取ったりしません。個人の問題という体裁です。特に森人女性の娼女となると大変なことになりますので、カレンに告げたことは本気の本音です。

 森人も平民が過半ですし、落ちぶれることもあります。そして全員魔法を使える森人でも、第三段階の魔術士以上に達するのは半数ですので、第一段階をひとつしか使えない者はそれなりに存在します。嘗ての地球と同様に、森人貴族男性は娼女や娼上りの端女の手解きを受け、貴族女性も教育は受けます。

 そして森人が他人種地域での森人娼女の存在を無くそうとすればするほど、逆に美しい森人娼女の価値が上がってしまうことになります。レオガンらが、希望的観測に縋り、魔法による反撃を覚悟して、森人からの厳しい追求を軽視して、と三重の危ない橋を渡ってしまえと思うくらいに。

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