白鳥かおる

農耕の話になると、大学のときに道で知り合った先輩のことを思い出すんだ。
その先輩は当時、農業系の大学院に通っていて、研究テーマはスイカの遺伝子改良だったんだって。
寒帯のフルーツの遺伝子をスイカに入れて、寒い地域でもスイカが育つようにしたい、っていう話で、すごく夢みたいな研究だった。

それで私は先輩に「もしできなかったら、もう卒業できないんですか？」って聞いたら、その場で先輩に殴られた（笑）。

その後、先輩は研究テーマを変えて、内容が普通すぎて私はもう覚えてないんだけど、やっぱり夢みたいな話のほうが記憶に残るよね。

品種改良は昔から行ってきましたからね。
最近は遺伝子レベルでの品種改良家が進められているようですね。

今や世界中の何処にでもあるジャガイモは、アンデス山脈を起源とし、新大陸発見時に世界に拡散され、品種改良が加えられて、今に至っていますからね。

農業の専門家たちの研究のおかげで、現代の私たちは衣食に困ることなく暮らせています。

確かにそうです。
先程例に上げたジャガイモは世界を飢餓から救った食べ物と言われていますからね。

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